医学部の席固定制
低学年の頃、毎日の講義がある教室はとにかく狭く、留年で減った今と違って一学年の数も多かった。
それゆえ後方の席は、なんとなく取り合いの雰囲気があった。
ある日、いつも自分が座っていた席に違う子が座っていた。
その子もいつもの席に人がいたので、ここに座ったらしい。
「授業開始ギリギリに来た自分が悪い」と思い、仕方なくその隣の席に座った。
その5分後、その席にいつも座っている子がやって来た。
すると
「え?どういうこと?なんで?💦」
とめちゃくちゃ動揺し始めた。
いやいや、遅く来たんだから空いてるとこに座れば良いのでは・・
けれど周りの子も、いやはや困った、みたいな顔をしている。
はて、ここは高校じゃないよね・・?
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前の大学では教室が広いのもあったが、席が固定されたことなんて一度もなかった。
その日空いてるところに、なんとなく座る。
退室したければ途中でしたら良い。
喋るのは授業聞きたい人には悪いから良くないけど、飲み物飲んでも、読書しても、ゲームしても(マナーには反するが)良い。
医学部は人数が少なく、全員同じ授業を毎日同じ教室で受けるので、世界が実に高校的。
毎日大体同じメンバーと喋り、お昼を食べ、部活をし、寝る。
6年間で一生の友が出来るのは本当に貴重なことだと思う。
その素晴らしさもわかっているつもりだ。
けれど、座席の件は「いつもと同じ日々への固執」みたいなものをよく表してる気がして、印象的な出来事でした。
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まぁでも思い返せば。
私も。
高校生までは確かに、部活も委員会も塾も、誰がいるかで決めていた気がする。
大学に入ってそれが打ち砕かれた。
色んな人と広く関わって、違う世界を見つけたかのように輝き始める友達がたくさんいたから。
軸がなくてフラフラしているのも頼りないけれど、色んな他人と関わって、色んな他人を一度受け入れる時間があってもいいよなぁと、思うこの頃です🌸
【おわり〜☺️】